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▼リフォーム計画の進め方

(1)主体的に計画を進めよう

・・・やめてほしい「やらされリフォーム」「ついでにリフォーム」

リフォームを成功させるカギは「住まい手が主体的に行動すること」の一つにつきると言えるかもしれません。この本を手にとったあなたは、すでにその資格を十分そなえているといえますが、情報が豊富に提供されている今日では、自分さえその気になれば、計画をよりよいものに練り上げていくことが可能です。
訪問販売業者とのトラブルがリフォームにはよくありますが、これなども、最初から最後まで業者のペースで計画を進めてしまったことに原因があるといえるでしょう。いわば「やらされリフォーム」です。
訪問販売業者の多くは、古い住宅の問題点を指摘することでリフォームのきっかけをつくります。具体的には、
(一)外壁や屋根など外観で判断できる問題点を取り上げ、屋根工事や外壁工事を勧める。外からわかることなので、しらみつぶしに古い住宅に声をかけることが可能で、積極営業を展開して急成長した業者もあります。商談が始まると営業マンを自宅に招かなければなりませんから、室内の問題点も次々に指摘され、結局外部の工事にとどまらず、「ついでに」内部のリフォームも頼むことになるケースが多いようです。この「ついでにリフォーム」もやめてほしいものです。
中には、二十年ほど前に流行った太陽熱温水器の設置してある住宅に飛び込み、新しいソーラーシステムへの交換を提案する業者もあります。これは、実際に設備が老朽化しているからという理由の他に、「以前に同様の設備を購入した家は説得に乗りやすい」という営業的な戦術でもあるのです。
(二)床下やキッチンなど設備類の点検と称して問題点を探し、白蟻工事、設備工事などを勧める。これは家の中に入り込むわけですから、前述した業者よりさらに積極的。したがって、トラブルも多いようです。中には、大手都市ガス会社や公的な団体を名乗ってやって来る業者もあり、こうなるともう犯罪です。さらにひどい例では、床下を点検したふりをして、別の住宅の床下の写真を見せ、工事を勧めるというものまであります。ガス会社や公的機関が呼んでもいないのに点検に訪れることはまずありませんので、このような業者は玄関払いするのが最善の対処法でしょう。
訪問販売業者の指摘がリフォームのきっかけとなること自体は悪いことではないと思います。しかし問題はその業者の言われるがままに計画が進んでいくことです。業者はきっかけをつかんだら、とにかくスピード重視でどんどん先へ進もうとします。私たちユーザーはそこで「家族で話し合う時間をください」と相手を一度ストップさせる必要があります。そして、「その工事が本当に必要なのか」「その業者にそのまま工事を頼んでいいのか」など、さまざまな情報を入手したうえでじっくり考え直すことが大切です。